【再掲】切迫早産を防ぐために―安静と言われたら―

妊娠中、早産を防ぐために医師から「安静にしましょう」と言われることがあります。

風邪などの場合は体がだるくなったり、めまいがしたりなど
特に意識しなくても運動量は減る傾向にあります。

しかし切迫早産の場合は、体が元気なのでついつい動けてしまうのが怖いところです。
もし「安静に」と言われたら、どの程度安静にすべきなのでしょうか。

 「早産」とは
 正期産(妊娠37週0日~妊娠41週6日まで)以前の出生をいいます。
 早産は全妊娠の5%に発生し、その原因は感染や体質によることが多いといわれています。

 「切迫早産」とは
 早産になりかかっている状態、つまり早産の一歩手前の状態をいいます。
 子宮収縮が頻回におこり、子宮の出口(子宮口)が開き、
 赤ちゃんが出てきそうな状態や破水をしてしまった状態のことです。

原則として安静と言われたら、まず下記を守りましょう

*仕事をしている方は、できるだけ仕事を休みましょう
*家事はできるだけ家族にお願いしましょう
 どうしてもやらなくてはならない場合は長時間立つことや、前かがみで作業すること、重いものをもつことなどは控えてください
*体が冷えないように、靴下、上着などで身体を温めるように心がけてください

 

医師の指示に従い下記の安静度を守りましょう

※妊婦の体の状況に合わせて安静程度について医師から説明があります

安静度

切迫早産の治療
子宮口が開かないように、子宮収縮を抑える目的で子宮収縮抑制剤を使用します。
また、切迫早産の原因である細菌による腟内感染を除去するために抗生剤を使用することもあります。

子宮収縮の程度が軽く、子宮口があまり開いていない場合は外来通院による治療でも可能ですが、
子宮収縮が強く、子宮口の開大が進んでいる状態では、入院して子宮収縮抑制剤の点滴治療が必要です。
入院の場合、数週~1ヵ月程度となるケースが多いです。(長い方では数ヵ月のこともあります)


切迫早産や早産の予防
日頃から無理のない生活を心がけることが大切です。
これから生まれてくる赤ちゃんのために健診での医師の指示には必ず従うようにしましょう。

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